Googleアナリティクスをいざ使い出そうとしても、どこから手をつけたらいいものか…と悩む方向けに「まずはここを見とけば、サイトの状況がざっくり分る項目」をまとめました。
Googleアナリティクスの使用目的によって見るべきポイントは様々です。「今のサイトはどういった状況なのか」の視点でまとめてます。
※サイトの改善ではどんなところを見ているかも面白そうなので今度まとめます。
もくじ
【ユーザー】サマリー:全体感を掴む

見るべき項目:ユーザー>サマリー
ここで「サイトの全体感」を掴みます。指定した期間でどれだけの”セッション”があったのか、どれくらいの”ユーザー”が見に来て、どれくらいの”ページビュー”が発生してるのかなど、ざっくりとした全体像をつかみます。
ここの項目に関しては、この画面以外でも確認することは可能です。なのでスタートラインくらいに考えてください。
【ユーザー】モバイル:デバイス別の傾向を掴む

見るべき項目:ユーザー>モバイル>サマリー
この項目ではサイトを見ているユーザーのデバイスを確認します。全体の傾向としてパソコンからの流入なのか、スマホからの流入なのかなどは傾向が変わることが多いです。
自分のサイトを見ているユーザーは「パソコン」ユーザーが多いのか、「スマホ」ユーザーが多いのかは把握しておきましょう。それを理解することでそれぞれのデバイスにあった戦略を取ることが可能になります。
例えば、PCが多いいのであれば、「比較的文字が多くなったとしても良質なコンテンツを」といった判断になりますし、スマホが多いいのであれば、「そもそもスマホ対応したサイトになっているか」「画像は軽いものを入れよう(※画像のサイズが大きいと表示に時間がかかってしまう為)」といった判断が可能になります。
パソコンとスマホは傾向が変わることが多い為、見るべき項目に入れました。
【集客】チャネル:どの流入が多いのか

見るべき項目:集客>すべてのトラフィック>チャネル
この項目では自分のサイトに訪れる集客窓口はどこが多いのか判断します。
Organic Searchとは
自然検索での流入を表します。GoogleやYahoo!などの検索エンジンを使用し流入してきたユーザーです。
Directとは
ダイレクトに関しては、直接流入の為事前情報を持たないユーザーのことを指します。よくブックマークユーザーや、URLを直接打ち込んだユーザーがここに分類されます。しかし、事前情報を持たないユーザーの為分析が難しいチャネルとなります。
Referralとは
他サイトからの流入はこちらに割り振られます。よくいわれる「被リンク」にあたる箇所ですね。他ブログやランキングサイト、まとめサイトからの流入など見たことがあるのではないでしょうか。
Socialとは
SNSからの流入はここに割り振られます。TwitterやFacebookなどソーシャルネットワークからの流入ではここに割り振らる仕様となっています。
Paid Searchとは
広告流入のユーザーがここに割り振られます。※しかしGoogleアドワーズの紐付けをしていたり、パラメーターを振っていない場合は広告流入であっても割り振られません。
※パラメータ-の振り方については別の機会に詳しくまとめます
Displayとは
Yahoo!ディスプレイアドネットワークやGoogleディスプレイネットワークからの流入がここに割り振られます。※この項目もパラメーターを設定していない場合は割り振られません。
Emailとは
メルマガなどメールからの流入がここに割り振られます。※パラメーターの設定が必要です。
(Other)とは
Googleアナリティクスで上手く割り振ることができなかった項目がこの項目に割り振られます。
Affiliatesとは
アフィリエイトに関しては2016年3月ごろに追加された新しいチャネルグループになります。アフィリエイト流入をここに割り振ります。※パラメーターの設定が必要です。
いろいろな項目がありますが、ここに関しても全体像を掴むことに有効です。
【集客】参照元/メディア:どの流入が多いのかの詳細

見るべき項目:集客>すべてのトラフィック>参照元/メディア
参照元メディアに関しては先ほどの「チャネル」のさらに詳しい情報を確認することが可能です。
例えば、「organic」であれば、「google / organic」「yahoo / organic」「rakuten / organic」などどこの検索エンジンからの自然検索なのかを確認することが可能です。
【行動】すべてのページ:どのページが見られているか

見るべき項目:行動>サイトコンテンツ>すべてのページ
「すべてのページ」ではどのページが何ページ見られているのか(ページビュー)やどのくらいの時間読まれているのか(平均ページ滞在時間)などを確認することができます。ブログであればどの記事がたくさん読まれているのかを分析することが可能ですね。
PV数も平均ページ滞在時間も長いコンテンツであればユーザーにとっての優良コンテンツであることが分りますし、離脱率が高いページを探し出しコンテンツを修正するといった改善にもつなげられます。
【集客】ランディングページ:どのページに流入しているか

見るべき項目:行動>サイトコンテンツ>ランディングページ
ユーザーがどのページに流入(ランディング)しているのか、ページの集客力を分析することができます。またそのページにランディングしたユーザーがどのような傾向にあるのかも分析することが可能です。
「集客力が強いが直帰率が高い」のであれば直帰させない工夫が必要になりますし、「流入は多くないがそこのページにランディングしたユーザーは成果を出しやすい」のであれば、流入を増やす工夫が必要になります。
さいごに
今回はサイトの全体像を掴むために見るべきポイントを上げてきましたので、改善を進める為という目的であればさらい細かく状況を見極める必要があります。
ただ分析をするタイミングで細かいところだけ見てしまうとこのサイトを見ているユーザーが何を求めているのか、何が刺さっているのかの判断を見誤る可能性があります。
「全体像を把握する」ことが分析を進める第一歩だと私は考えています。
今回はここまで。