Googleアナリティクスのチャネルや参照元/メディアで分析がしやすいようにパラメーターを振っていると思います。Googleアドワーズであれば「google / cpc」など。しかし、この振り方でいいのかな。後で分析しやすいかな。デフォルトチャネルグループでちゃんと割り振ってくれるだろうか不安になることも。
今回はこんな方向けにパラメーターについてまとめました。
もくじ
utmパラメーターとは
パラメーターとはGoogleアナリティクスの計測で「どこからの流入なのか」や「どんな属性の流入なのか」を分析する為に割り振る記号のようなものです。
しかし、パラメーターはGoogleアナリティクス独自のものではありません。サイト内検索で「ドメイン/?=”リスティング広告”」だったり、ページでも「ドメイン/?p=100」なんて表示を見たことがあるかと思います。
Googleアナリティクスの場合は「カスタムキャンペーンパラメーター」として「utm_○○=▲▲」のように設定することで参照元やメディア、キャンペーンなどを記録することが可能となります。
生成するときにはGoogleが提供している下記のサイトを使用するとよいでしょう
URL 生成ツール(https://support.google.com/analytics/answer/1033867?hl=ja)
※別ウインドウで開きます。
では「utm」の中身を見ていきましょう。
「utm_source=」の使い方
「source」には「どこからの流入なのか」が入ります
下記の表のようにリンク元の名称や媒体の名称を入れましょう。
source例 |
google、yahoo、twitter、facebookなど |
※大文字と小文字を分けて計測します。「google」と「Google」に分れてしまうので基本的に小文字で入れることをお勧めします。
ここは「参照元 / メディア」の欄でよく使われます。
例)「google / cpc」「yahoo / cpc」など。
「utm_medium=」の使い方
「medium」には「どんなチャネルの流入なのか」が入ります。
有料検索の流入なのか、メルマガの流入なのかなど流入の種類を記載します。
チャネル | 説明 |
Paid Search | cpc、ppc、paidsearch |
Display | display、cpm、banner |
Social | social、social-network、social-media、sm、social network、social media |
Affiliates | affiliate |
Other Advertising | cpv、cpa、cpp、content-text |
※2016/6/30現在
上記の説明欄をメディアとして設定することでそれぞれのチャネルの数値として計測が可能となります。
「utm_term=」の使い方
「term」には「どんなキーワードでの流入なのか」が入ります。
「source」と「medium」に関しては、パラメーターを設定する際は必ず入れるべき項目となりますが、「term」に関しては入れない場合が多いです。理由としては検索広告で使用しているキーワードが100や1000あったとしたら一つ一つパラメーターを変えなくてはいけないためミスが発生しやすい項目です。(本音を言うとしんどいです非常に。)
項目としてはGoogleアナリティクスの「キーワード」の欄にこのデータが入ります。
「utm_content=」の使い方
「content」には「どんな広告タイプでの流入なのか」が入ります。
この項目に関しても設定しない傾向にあります。しかし、もし振るのであれば「text」、「banner」など広告のタイプごとに割り振る傾向にあります。
項目としてはGoogleアナリティクスの「広告のコンテンツ」欄にデータが入ります。
「utm_campaign=」の使い方
「campaign」には「どんなキャンペーンでの流入なのか」が入ります。
こちらに関しても設定しない傾向にありますが、もし入れるのであればアカウントのキャンペーンを入れるのが良いかなと思います。
項目としてはGoogleアナリティクスの「キャンペーン」の欄にデータが入ります。
まとめ
多くの場合、「utm_source」と「utm_medium」のふたつの項目のみ設定しているケースが多い傾向にあります。さらに細かく分析したいという理由から、コンテンツやキャンペーンを設定する傾向です。
細かく分析したくなったとしたら、「utm_content」か「utm_campaign」の項目を使用することをお勧めします。理由としてはキーワードの項目を使用した場合、自然検索のキーワードと混ざる等の理由から分析が非常に困難になるので注意が必要です。
こんな時は「?」の使い方注意
元々「?」が付いているページにパラメーターを付与する際は注意が必要です。
理由と対策案をまとめました。
元々「?」が使われているページ
「ドメイン/?p=100」などGoogleアナリティクスのパラメーター以外が振られていた場合は下記のように「?」の代わりに「&」を使用します。
▼上手く動作しない
ドメイン/?p=100?utm_source=google&utm_medium=cpc
↓
▼「&」で解決
ドメイン/?p=100&utm_source=google&utm_medium=cpc
URLに「?」は2回使えないというルールがある為このような形でパラメーターを付与します。
アンカーリンクの位置に飛ばしたい
URLの後ろに「#」で指定の位置に飛ばすアンカーリンクですが、パラメーターを振るときに注意をしないとアンカーの位置に飛ばなくなってしまいます。こちらはアンカーの記載位置を変更して対応します。
▼上手く動作しない
ドメイン/#Anchor?utm_source=google&utm_medium=cpc
↓
▼アンカーの位置を変更して解決
ドメイン/?utm_source=google&utm_medium=cpc#Anchor
アンカーの位置をパラメーターの後ろに設置することで狙った個所に遷移させることができます。
今回はここまで。