YTM(Yahoo!タグマネージャー)をカスタマイズすることで、「サイト内でこういった動きをしたユーザーだけユーザーリストに貯める」や「これだけ滞在したユーザーをリストに貯める」「デバイス種別などユーザーの環境毎にユーザーリストを分けて貯める」など変わったユーザーの貯め方が可能になります。
誤クリックでサイトに訪れて1秒で離脱してしまったユーザーも5分間もじっくりコンテンツを読んだけど離脱してしまったユーザーの確度が同じだとは思いませんよね。
今回はYTMのカスタマイズの方法を解説!
もくじ
広告アカウント編|ユーザーリストの用意
YTMを用いたリマケ配信ではリスティング広告側の用意も少しだけ必要になります。必要なのはYTMのカスタマイズを適用するタグを新たに用意するだけ。普段使っているタグをそのまま使ってしまうとサイト訪問した「全体」のリストが作れなくなってしまう為、タグ単位で判断します。正確に言うとタグの中に書かれているラベルで判断します。
タグの出し方。
GoogleでYTMで使うタグを抽出
共有ライブラリ⇒ユーザーリスト⇒+リマーケティングリスト(赤いボタン)⇒ウェブサイトの訪問者
下記の画像を参考にリスト名を入れ、リストに追加するユーザーに「特定のタグが設定されたページを訪問したユーザー」を選択、赤い「+新しいタグ」をクリック、「保存」で完成。
保存を押すと下記の図のようにタグが出てきます。ここのラベルが重要なのです!
Yahoo!でYTMで使うタグを抽出
ツール⇒ターゲットリスト管理をクリック⇒+ターゲットリスト追加⇒条件で設定
下記の図を参考に「条件を設定する」⇒「ラベル」を選択し任意の文字列を設定。※文字は半角英数記号で100文字以内【使用可能な記号】・-_.!~*'();/?:@&=+$,%#
保存を押したら、共通のタグのラベル部分を先ほど指定した文字列に書き換えればタグの準備完了となります。
指定した場所をクリックしたユーザーリストの作り方
まずはYTM活用の基本!イベントバインディングを利用してクリックを発火条件にする方法のまとめです!この方法を覚えればYTMが提供しているテンプレートのスクロールやマウスオンなども簡単に設定できるようになります
カスタマイズ方法
まずは設定をする画面まで移動します!※新管理画面を想定しています。
サイドにあるウェブサイト⇒対象のページ(全ページとかでもOK)⇒バインディング⇒データバインディング※下の図参照
「イベントバインディングを追加」を押すと下記の画面が出てきます。

イベント⇒新規作成
イベント名⇒任意
イベントの説明⇒任意
トリガー⇒一覧の中にclickやscrollなどあるが今回は「click」
バインディング方法⇒ダイレクト
エレメントセレクター⇒ボタンや画像に使用しているクラス名やid名を指定。ここがクリックされたら発火するという条件付けとなります。
ここまででまずは半分。次のステップへ!
次はタグの設定。一旦通常の流れでサービスタグ管理からタグの設定とページの紐付け。※YTM用に抽出したタグです!
設定ができたら、サービスタグ管理⇒対象のタグを選択⇒タグの実行条件⇒条件となるイベントの追加⇒先ほど作成したイベントを選択
活用場面|クリックで発火
こんな場面で活用してます。
・画像を拡大してみたユーザーの配信を強化してみたり(ECサイト)
・動画を再生したユーザーのリストを設けたり
・電話タップをしたユーザーを除外したり
・フォームで途中まで入力したユーザーへの配信を強化したり
etc…
対象サイトの規模がでかくなればなるほどやれることが増えていきます。
逆に小規模サイトで細かくセグメントを切ってしまうとユーザーリストの数が小さくなってしまう為オススメできません、、
滞在時間の長いユーザーのみのリストの作り方
現在執筆中です…もう少々お待ち下さい。
上手く動作しないときに見るべきポイント
この設定で動かなかった場合下記の2点確認してください。
タグにエラーが発生していないか
YTMではエラーが起きた際チェックできる仕様になっています。またタグインスペクターを用いで発火しているか、エラーを起こしていないかを確認してください。
エラーを起こしている場合は他のJSをぶつかっていたりを疑って検証してください。
Yahoo!ユニバーサルタグの設置位置
そもそもタグの発火がされていない場合は、Yahoo!ユニバーサルタグの設置位置が